ボールペンを使うシーンは数多くありますが、使っている時にインクが漏れてしまうことがあります。

ボールペンの染みは、一度服などについてしまうと、取るのに大変な時間がかかってしまうことも…。

ここでは、染み抜きを行う前の知識や使っているボールペンのインクの種類に応じた対処法に加え、そのコツやサービスの紹介を、項目別に説明します。

うっかりやってしまった時は…

ボールペンのインクが洋服につき、さらに溶け出してきた場合、こまめにすすぎ洗いをすることが基本となります。

ここでは、インクの染み抜きをする前のポイントをいくつか書き出してみます。

洗濯表示をチェックする

必ずしなくてはいけないのは、水洗いが可能な生地かどうかを確認することです。

水洗いができない素材なら、クリーニングに依頼することになるでしょう。

色柄ものの染み抜きについて

色柄がある洋服の場合は、色落ちの確認をすることが鉄則ですが、シミによっては色落ちの仕方が変化します。

基本的に、色柄ものの染み抜きはクリーニングなどに任せた方がよいでしょう。

point

参考までに、洋服を洗濯する際には洗剤選びが重要です。

植物性もしくは化学繊維の場合、酸に弱くアルカリに強い性質があるため、アルカリ性洗剤を使うことになります。

一方、ウールなどの動物繊維は酸に強くアルカリに弱い性質なので、酸性洗剤を使うことが洗濯時の基本です。

身近なものでできる！染み抜き方法

ボールペンのインク落としとなると、どうしても水洗いで済まそうとしがちですが、かえってシミをひどくすることがあります。

ボールペンのインクには、油性、水性、ゲルの3種類があり、それぞれ染み抜きの対処法が異なります。

油性インクの染み抜き

ケトンやアルコールなどの成分で構成され、水が入っていないことから、乾きや固着が早い特性があります。

そのため、消毒用アルコールなどのエタノールをガーゼに染み込ませてからシミの部分を叩いて落とすことが効果的です。

最後に残ったシミを、食器用洗剤を垂らして歯ブラシで叩きながら落としていきます。

水性インクの染み抜き

水以外に、グリセリンなどの乾燥防止剤、アルコールなどの浸透剤で構成されています。

水に浸かるとにじみやすい特性がある一方で、すぐに洗えば汚れが落ちるインクでもあります。

食器用洗剤をシミの部分に垂らし、歯ブラシで丁寧に細かく叩きます。

後は、酵素系液体漂白剤をかけて一定時間放置するだけです。

ゲルインクの染み抜き

基本的に水性インクと同じく水でできていますが、粘度が高いため、にじみにくい特性を持っています。

ただ、水性インクとは染み抜きの方法が異なり、ビニール袋の上に服を乗せて、台所用アルカリ性洗剤をシミの部分に垂らします。

アルカリ性洗剤がない場合は固形石鹸でも代用できますが、ゲル粒子が細かく落としにくいため、注意しながら衣類の表面を傷つけないように洗う必要があります。

シミが抜けたら水などですすぎ洗いを行います。

染み抜きのコツとは？

ここまでは、水洗いできる洋服かどうかを確認する方法、色柄ものの染み抜き、インクごとの洗い方について説明しました。

染み抜きの際に重要となるポイントや、効果を高めるテクニックなどを紹介します。

ボールペンのインクに限りませんが、染み抜きにおいて最もやりがちなのが、お湯を使うことです。

お湯は油に強いという特徴もありますが、インクの種類によっては固まってしまうことがあるため、基本的には水やエタノールを使った染み抜きを行います。

また、シミが周辺に広がることを防ぐために、シミの周りから行うことも染み抜きの鉄則です。

染み抜きの効果をさらに高めたい場合、作業の合間にスチームアイロンなどの蒸気や熱を活用することも、染み抜きを早く終わらせるためのコツです。

緊急の時にやっておくべきポイント！

ボールペンを持ち歩いていると、うっかりインクが洋服についてしまうこともあるのではないでしょうか。

このまま放っておくと完全なシミになって落ちなくなってしまいます。

ここでは、必要な道具を持っていない状況での応急処置を、インク別に紹介します。

水性インク

水性インクの場合は、シミの部分にティッシュペーパーを当てて、濡らして固く絞ったハンカチなどの布で何度も叩きます。

その際、布を何度か濡らして絞ってから拭くと、インクが浮きやすくなります。

油性インク

油性インクの場合は、濡らして叩く、こするといった行為によって逆にシミがひどくなります。

乾いた布でシミの部分をつまみながら、シミを浮かしておくことが効果的です。

point

また、インクの種類に関係なく染み抜きの効果が高いのが、手指用の消毒用アルコールジェルです。

ドラッグストアなどで購入できるので、常に携帯しておくといざというときに役立ちます。

どうしても落ちない時は…

ここまで紹介した対策法を行っても、ボールペンのインクについたシミが取れない場合、インクのシミに強いシャツを購入することも手段の一つです。

ノベルティラボでは、自分に合ったデザインのオリジナルシャツを依頼できることが可能です。

1着からでも注文できるので、低コストで手に入るという点からもお得と言えるので、気になった方は利用してみてください。